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テンの条件

第7章 火影として


かかしサイド

山中一族からの報告には耳を疑った。

「りかは、自分の世界にいるときから六代目のことは好きだったようですね。
テンという未知なる光とここに来るときに条件を交わしています。
その条件とは…期間は1年。
りかの努力によって六代目が…1年以内に彼女のことを好きになれば条件クリア、できなかった場合、テンがりかの命をもらうという契約です。」

「…!?…」

命?そんなまさか…そんなバカげた話があるか…

「あと、最近テンがりかに術を授けています。
これは申し上げにくいのですが…
六代目もよく知っている…神威です」

「なんだと!?」

俺は火影椅子から思わず立ち上がった。

「テンは彼女の左目に3回使用限定の神威を授けています。
ですが…六代目もご存じのとおり、万華鏡写輪眼の瞳術はそうとうなチャクラ、スタミナの消耗を要します。
テンはりかにも説明していますが、テンが彼女の命の保証ができるのは2回までと伝えています。
2回使うことでも、六代目が経験した以上に体に負担がかかると思われます。
万が一3回使用した場合は…りかの死が確定されます。
それは、契約の1年に関係なくです…」

なんてことだ…
そんな危険な瞳術まで与えていたとは…

俺は力なく火影椅子に座りこんだ。

シカマルも息をのんで聞いていた。

りかは脅威ではない、悪でもない。

だがテンとはなんなのだ?
そもそも、そんな条件をつけて、そいつはりかに何がしたいのだ?

どうしてもテンのことが気になった。

「テンについては何もわからないのか?」

「はい…りかのみがコンタクトをとれるようですが…
彼女自身もテンが何者かはわかっていません。
りかに頼んでテンとの接触を試みてもいいですが、場合によっては里及び、この世界の脅威になりかねません。
テンの行っている、別世界からの移動術や神威を回数限定とはいえ写輪眼のないものに授けています。
これは…もはや神レベルの行うことです…」

「…少し考えさせてくれ…」
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