第6章 告白
今日も残業…
あれこれと片づけ終えたとき、シカマルも、かかし先生もだいたい仕事に一区切りついたようで、みんなで
「おわった~…」
と一息ついた。
「じゃ、俺先にかえるんで。」
とシカマルが足早に出て行った。
「りか、一緒にかえろっか。
いつだか、最後まで送っていけなかったし、今日はちゃんと送っていくからね」
そうかかし先生が言ってくれた。
わざわざ、あんなずいぶん前のこと覚えていててくれたんだ。
先生はほんとに優しい。
あの時と同じようにまたゆっくり里を二人で歩く。
もう夜中だし、誰もいない。
小川が流れる橋のとこまでやってきた。
今言わなきゃ、もう二人でこうして話すチャンスなんてないのかもしれない。
そう思ったら、橋の上で立ち止まっていた。
私がついてこないから、かかし先生が不思議に思って振り返る。
「どうした?」
「…火影様、少しだけ…聞いてくれますか?」