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テンの条件

第5章 互いの眼に映るもの


かかしサイド 続き

それからすでにシカマルにさぼりがばれていることを伝えると、りかは突然走り出した。

おいおい、この道を走って帰るつもり?
しかたないなー

と本当はそこまで困ってもないけど、瞬身で彼女のもとにいった。

と、同時に影分身からの情報も入ってきて、シカマルに俺もさぼっていることがばれた。

「ふぁあ!?」

「まー俺の影分身もばれたからさ。怒られちゃうね。
りか、ここから飛ぶからじっとしててね」

「と、飛ぶ??」

抱きかかえしっかり胸元に引き寄せると、彼女の小ささがより実感できた。

忍びでもない彼女が、こんなところから飛ぶなんてきっと恐いだろうと思い、大丈夫という思いも込めて彼女に微笑む。

と、俺の眼に飛び込んできたのは

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赤色に、オレンジに、ピンクにもそまった頬と唇。

両目でしっかりと俺をとらえて離さない黒い瞳。

心地いい風になびく綺麗な黒髪だった。

心の奥で何かがはじけたような感覚がした。

______________________



「こぉらーーーーー!なぁにやってんすか二人とも!」

シカマルに結局怒られて、しぶしぶ俺たちは仕事を再開し
た。



なぜか、こんな日も悪くない…と俺は思った。
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