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テンの条件

第4章 3回限定の瞳術


「まぁ限定付きならできんこともないけど…」

「何その限定つき!?」

「かかしとオビトの術覚えてるか?…あの神威。
物や人物を出し入れできる時空間忍術でかかしが写輪眼を持っていたころのわざだ。
お前に3回だけ使わせてやってもいい。
ただ3回目を使った後は、お前はお陀仏だ。
意味がわかるか?」

「お陀仏…え?死ぬってか?」

「そうだ。物語上、かかしが神威を、写輪眼を何度も使った時どうなった?
チャクラ、スタミナ切れで1週間身動きが取れない状態になった。
それがあの熟練した忍びでもだ。
そんなのを凡人の忍びでもないお前が使ってみろ。
2回までなら命の保証はできる。
3回目使用後はあの世だ。期限の1年も関係なくお前は逝くだろうよ」

「‥…」

「だからお前に神威を授けるなら、時空間にかかしといって、そこから帰ってくる2回までなら、俺が命の保証はしてやる。
万が一3回目を何かで使った時は、しらねぇ。
甘くみるなよ。
たとえ2回使ったあとでもその反動はお前にのしかかる。
かかしで1週間だ。
お前ならそれ以上の負担がかかることはわかっとけ。」

テンの言葉に重みを感じた。
そのあとテンはそっと私の左目に3回限定の神威、万華鏡写輪眼をさずけてくれた。

「使うタイミングは自分で考えろ。
俺はお前が何の目的で使おうとも文句はいわねぇ。
ただ俺の言ったことは忘れるな」

「…わかった…テン…ありがとう」

そういうと、テンはまた消えていった。

3回だけ許された神威…いや実質2回までか。
授けてもらったけど、体の負担のことを考えたら恐くて使えない。
ただ単に告白のためだけに神威を使うのはただのバカだろ、そこまで私も落ちぶれてねーよと思い、今はそのまま温存することにした。
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