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【PSYCHO-PASS】名前のない旋律

第9章 狩りに最適な日





 ———ガコン、と目の前のレバーが動いて電車が停まる。


「停まったの………?」
「”降りろ”って意味かな」
 ギィィ、と自動で開いたドアを見つめながら呟く狡噛。
 二人が降りると古びた電車は奥の方へと走って行ってしまった。

「どこよここ……いくら地下でも今時圏外なんて……」
 船原が暗闇の路線をキョロキョロと見回す。
「電波妨害だな。どうあっても、俺たちを孤立させたいらしい」
 チィ、と舌打ちをさせながら喋る狡噛。二人は奥の扉へと移動する。
「“ここへ入れ”ってことなの?」
「言いなりになるのは、癪だがな」
 と、狡噛が呟くと重い音が後ろから聞こえて、目の前に赤い色をつけた猟犬型のドローンが彼らの前に現れた。


「……どうやら、選択の余地は無いらしい」


 ドローンは狡噛らを目掛けて一直線に走ってくる。船原を連れて中に入った狡噛はドアを勢いよく閉めた。それでも突進をやめないドローンの様子をみた狡噛は「付いて来い!」と船原に叫んで目の前の階段を駆け下りていく。降りた先の狭い通路を走っていくと強い風が顔に当たり頰をかすめた。
 二人が瞼を開けて先にある光景に目を移すと、そこには様々なオブジェがある巨大な円状の施設があった。


「……何だ、ここは………」


 狡噛は呟いた。

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