第14章 ハッピーバースデー2【一成】 裏夢
「いづみ、好きだよ」
一成に抱きしめられ、キッチンに立ち尽くしてた。そんな今日は一成の誕生日だった。
耳元にあった一成の顔は、そのままいづみの耳元に息を吹き掛ける。フルフルと小刻みに震えるいづみを見て面白いと感じる一成。
「……可愛い」
一成はいづみの耳元をじっとり舐める。
その度一成の腕の中でさらに小刻みに震えており、小さな声が漏れながら悶えていた。
「いづみちゃん、耳弱い?」
「か、かずくん……そこで喋らなぃでぇ……んっ」
「可愛すぎなんだけど」
一成はそのまま強く抱きしめる。
いづみの腰を持ち、自分の己に腰を当てる。
「……な、に……?/////」
「ん。可愛いすぎて元気になった」
腕の中で首を傾げ一成の言葉に疑問を覚えていた。
「最後まで、していい?」
「最後……?私の何をあげればいいの?」
「……へっ?(この雰囲気で、この台詞?まさか気づいてない?)」
「だ、だって……私が欲しいんでしょ?」
「なほちゃん欲しいってそういう意味っしょー」
「……??どういう意味?」
一成は抱きしめた腕を緩めて、いづみと顔を合わせる。いづみは純粋無垢な顔で一成を見つめる。一成は顔を赤らめる。
「えーと、えーと///なほちゃんと最後までえっちしたい」
「えー!?//////」
「まさか、気づいてないとは思わなかったよー。俺っち悲しいー泣」
「だって、えっちって……えっちって……結婚した人がするもんでしょ///」
「何言ってんの///恋人なら、そういう雰囲気になったらするっしょー////(どこのあざみんよ)」
いづみはさらに赤面し、口をパクパクと開けてかたまっていた。更には湯気まで出そうなくらいであった。
「(ちょ、待って……ってことは、いづみちゃんは初めて?!)」
何とも言えない空気が流れる。
「……俺とじゃ、嫌?」
「そ、そういう意味じゃなくて……だって、赤ちゃん///出来ちゃうよ……」
「(何この子ー////////)大丈夫だよ、ちゃんと避妊するから。もし、何かあっても俺責任とるし」
「あ、の……その……」
「さっきも言ったっしょ。結婚したらいづみちゃんのエプロン姿見れるし、幸せだって」