第10章 他の奴らなんて知らない【万里】 甘裏
俺は自身を軽くティッシュで拭いて、秘部に充てがってもう一度ゆっくりと入れる。先程とは違う感覚が俺を包み込む。
「ひゃ……」
「若さ舐めないでください。いづみさんは寝てていいっすから」
「……んっ……ぁ、」
生って気持ちいいって聞いてたけど、この0.01の壁ってこんなにももどかしく思ったことは無かった。直に中の温かさとねっとりしたものが俺のにまとわりついて来て、いづみが感じる度に中がうねってくる。正直、めっちゃ気持ちいい。外出しとかティッシュで拭いただけじゃ完全に避妊が出来るわけじゃないからリスクっちゃ、リスクだけど。
俺といづみは恋人同士だし、俺自身ももうすぐ成人……とりあえず高校は卒業した。
結婚出来ない歳ではない。
「ばん、り……好き」
「だから、そんなに煽らないでくださいって」
「好き、好きー、んッッ」
我ながらにしていづみの中が気持ちよくて余裕がない。何なら2回目だけどこのまま持っていかれそうになる。
「いづみさん、ッッッ好きっすよ」
「やっぱりだいしゅき、万里」
「……いづみ、愛してる」
「万里、私も……」
そのまま腰の動きを早めていく。ぐちゅとか、ぱちゅとかエロい音が部屋中に響き渡る。
「ぁ、万里……もう、だめ、またいっ、イく」
「くっ……いづみ」
「やぁああ!だめー……!!!」
そして再び俺はいづみのお腹の上に白い欲を吐き出す。俺はそのままいづみの横に倒れ込む。若いって言っても連続2回は結構キツい……。
いづみはじっと俺の顔を見てから微笑んでそのまま瞳を閉じた。その後いくら呼んでも返答が無かった為、仕方なく、お腹の白い液体を拭き取ってキスをしてから、俺はいづみを抱きしめ、瞳をとじた。
……どこまで覚えてっかな
------
翌朝……
俺のスマホのアラームが鳴る。
どうせ仕事だろうと思ってちょっと早めに掛けといてせ正解だった。
「きゃっ!万里!何でいるの!」
「……そっからかよ」
「と言うか何で私裸!?」
「本当に覚えてないんすか」
いづみは自分の身体に布団を被る。
どうやら、昨日の記憶は無いらしい……