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夢の世界へ

第19章 長年の片想い【紬・丞】 甘裏



紬「ぁ!たーちゃん、それ抜け駆け!!」

丞「ぼーっとしてるおまえが悪い」

そして、紬からもキスを貰う。いづみは一気に赤面をする。

「へっ!?//////」

紬「いづみ、そのまま。そのまま」

スカートの下から紬の手がいづみの太ももをさすっていく。丞はいづみのワイシャツのボタンを1つずつ取っていく。

紬「(思ってたより、ずっとすべすべ……)」

丞「(この何とも言えない感覚……)」

紬・丞「(やめられない)」

いづみはつかまれた手をジタバタと動かす。その度男の力には適わないもずっと抵抗をする。

「……ぇ……なんで……」

とうとういづみは泣き始める。その瞬間2人はキュンとし、その顔が可愛いのかぐっと2人の自身は元気になる。でも、見慣れているも泣いてる姿に同情したのか手を離す。
いづみは両手が自由になるとワイシャツとスカートをぐっと抑えて、肌が見えないようにする。

「な、なんでそんな酷いことするの。2人のこと信じてたのに」

丞「どっちが酷いって?」

紬「恋人のこと言わなかったのはいづみだよね?」

「それと何の関係があるの?」

紬・丞「俺たち、ずっと前からいづみのこと好きだったんだ」

「……え」

丞「いや、どうみても分かってなかったみたいだったしな」

紬「登下校や放課後もこうやっていづみを独占して」

丞「周りの男達を近づけないようにしてたのにな」

紬「やっぱり生徒会にも入るべきだったかな」

丞「それもあるな」

「い、いつから……?」

丞「俺は5歳の頃かな」

紬「俺もそのくらいかな」

「そんな昔から……?」

丞「そうだ、なのにいつの間にか彼氏が居て、俺たちには何も話してくれなくて、挙句その発言から言うとやり捨てられたみたいな言い方じゃないか」

紬「せっかく丞とは協定作ってお互いを保ってたのに、それを飛び越える人が出てくるなんてね」

いづみの前で黒い笑みでニッコリと2人は笑う。それをみていづみはまた泣き始める。

紬・丞「ということで、続きいいよね?(よな?)」

「それと、これとは話が違う……」

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