• テキストサイズ

あなたの幸せ

第6章 6


私は自らの信用を得るために、山中一族の協力の元、脳内の情報を見てもらうこと、信用が得られるまでは牢屋で過ごすこと、しばらく監視付きでかまわないことを提案した。

私には何にも能力なんてないのだ。
どうぞ存分に調べてくれといった感じである。

でももし信用が得られたなら、かかし先生の彼女さんのお世話係、あと木の葉でもパソコンが普及していたので火影側近でパソコン入力の手伝いなどできそうなことは提案した。

できるなら、かかし先生の近くにいたい、役に立ちたい。幸せを感じることをしてあげたいと思ったからだ。

かかし先生は、牢屋については悩んでいたようだが、山中一族から返答が得られるまでは牢屋で待機、その後は一か月の監視付きで自由行動できるようにしてくれた。
私が看護師経験があること、パソコンが使えるということで午前中は彼女のお世話、午後からは火影室での仕事を了承してくれた。

忍びでもない自分がこの里でできることがあってよかったと自分でも安堵した。
そりゃ忍びみたいに強くなれたらいいけど…


かかしサイド

山中一族にえまの脳内を調べてもらい、報告をうける。
聞いている話とほぼ同じだ。
この世界に来る前、彼女は「…どうやったらかかし先生を幸せにできるんや…」なんて嘆いていたらしい。そこまで考えてくれていたとは…
実際彼女のいう好きというものは、どこか物語の主人公にたいして憧れのような好きだろうと思っていたが、ここまで本気で考えてくれていたとなると、彼女の現状もなかなか波乱万丈だ。それに加え、ここでも甘えて暮らそうだなんて微塵も考えていない。

やれやれ…
せめて何かあったときにすぐに対処できるよう、俺のそばには置いておくか。

えまの事情については一応上層部のみの中でとどめた。
えま自身、ナルト達のことについて知っているが、えまの見ていた物語ももう終わっており、本人すら次に何がおこるのかわかっていない。
今後ナルト達を紹介するときは、一応初対面として接してもらうか…

今のところ特に大きな問題はないのだが、彼女の体の中心部から、時々違和感を感じることがあった。
チャクラが青く灯るようなものではない。
かといって九尾などのように赤いチャクラでもなく、なぜだかはっきりしないが、わずかながら何か小さなともし火がそこにあるように感じた。

ま、様子をみてみるしかないか…
/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp