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あなたの幸せ

第4章 4


かかしサイド

えまから聞いた話は見事に驚かされることばかりだった。
彼女の世界はここよりも発達していて平和そうにも聞こえるが、それなりに新たな脅威があるらしい。
しかもナルトが主人公で物語になってるって(笑)
さすが別の世界でも意外性ナンバーワンは健在か。

聞いている限り、夢というよりはなんらかの形でえまはこの世界に来てしまっているが、問題はその方法だ。
誰かが関与しているのか、はたまた自ら気づいていない力かなにかでやってきたのか…
とりあえず、彼女もここの平和を願ってくれているのは確かなようだ。忍界対戦を知っているのなら話ははやい。
それはありがたいことだね…

さて…実際物語に入ってきてどうなんだろうか?
俺でいうとイチャイチャパラダイスに入り込んで、主人公たちと会うってなったら…いやいや妄想は、おいといて…

「そっか。ありがとう。ん~…でも実際どうなの?その物語のなかにやってきてみて。何かやりたいことないの?」

聞いてみるのが早い。
ま、唐突に聞いてもわからないって言われるのがオチなのか…
そう考えていたら、彼女は英雄達の墓参りに行きたいといった。しかもそれぞれの名前をつけて。
あーほんとにこの子は全部知ってるんだって、それがうれしくも切なくなった。

「もちろん。そうしてもらえたらみんな喜ぶよ。予定は調整するから少し待ってね。ほかは?」
「あと…かかし先生を幸せにしたいんです!」
「!?」

この不意打ち発言、危ないでしょーよ。湯呑落とすとこだった…汗
そのあと、あわあわとしながら彼女は自分の思いをならべていった。


彼女の一番やりたいことは、俺が幸せになる事のお手伝いだった。
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