第3章 3
かかしサイド
ノックが聞こえた。
あ、例の正体不明の女の子か。
さぁいったいどーいう子なのか…
里は忍界大戦後、ようやく平和を取り戻し、軌道にのってきたところだ。新たな脅威にならなければいいが…
ドアが開き、暗部にひかれ、入ってきた女の子。
「その子が言ってた例の子?」
暗部からの報告を聞きながら、その子を観察する。
黒髪と茶髪がまざったすこし癖のあるセミロングの髪の毛。
160センチ…はないか、、普通、やや小柄な子だ。
茶色の瞳に、切れ長の眼。唇は厚くぽってりしている。
独特の雰囲気があって、かわいらしい子だ。
全体的にみて25歳くらいか?まぁ確かに見慣れない服装に…おいおい裸足って。まぁ正体不明だからそのまま歩かせてきたんだろうけど、ちょっとけがしてるし。
なんて自己分析かましてる場合じゃなかった。
本題にはいらねば。と、頭の中を切り替えた瞬間
「か、かかし先生・・・」
「!?!?」
なんで俺の名前知ってる??てか、先生って??あれ、そもそも俺の直属の教え子は第七班のみでサイが途中ではいったくらいだし、あんな子アカデミーにいたか?え??
まったく見当がつかない、そう思ったところで自ら沈黙を破った。
「んー…どうやら君からちゃんと話を聞く必要があるようだね。俺の名前しってることだし」
そのえまという子は、俺と二人だけで話すことを希望した。ま、そんな悪い子ではなさそうだし、姿はないにしろ暗部も数名待機させてるし、俺もそこまでなまってないっしょ。と、いうことで了承した。