第3章 3
見たことあるような建物に入り、ノックを誰かがしたあと「失礼します」
とお面につられてはいった。
「その子が言ってた例の子?」
銀髪の三白眼でじっと見据えられ、その人が言った。
お面の一人が隣で何か報告してたけど、何も聞こえてこなかった。
だって、だってさ…
「か、かかし先生…」
「!?!?」
私の第一声とともに、そこにいる人達全員が固まった。
「え??なんで俺の名前を?…っていうか、先生って…?」
そりゃそうだ。どこから来たやつかわかんねー、正体不明の女が里長の名前しっててしかも先生って…一種のストーカーか?って引くわな。でも私にとったら目の前にいるのは、本物で、名前を呼ぶ以外に何を言っていいかわかるはずもなかった。
沈黙をやぶったのは、彼だった。
「んー…どうやら君からちゃんと話を聞く必要があるようだね。俺の名前しってることだし」
パニックだ…でも、かかし先生が火影さまってことは六代目。もう疾風伝の最後じゃん。第四次忍界対戦は終わって、一応平和な時代ってことか?じゃナルトたちももう大人か。てか対戦が終わってどんくらいたつんやろ…
しまった、ボルトとかまだ見てないし、次の話わかんねーじゃん…
「あれ、おーい聞いてる?」
しまった、もんもんと考えすぎた!
「は、はい!」
「とりあえず名前教えてくれる?」
「はい、えまです」
「よし、えま。君のことについてこれから教えてもらうよ。これでも俺は里長。君が危険であるかそうでないかの判断をする必要があるからね」
「はい。納得できます。わかることはすべてお話します」
「うん、おっけ。」
「あの…もし、もし可能であれば火影様と二人で話すことはできますか?」
かかし先生(火影様)はふーーむといって、一応両手は拘束したままにはなるがと、了承してくれた。どうせ火影直轄の暗部が周りに待機しているのはわかってるけど、私は感知できないからどーせなら姿が見えないほうが話しやすい。
「でも話をする前に、えま。足大丈夫?裸足であるいてきたでしょ?服も汚れてるし着替えと靴容易させるよ。ま、簡易なものになるけど。話はそれからだ。いいね?」
「はい、ありがとうございます!」
結局、見張りつきでシャワーをかり着替えて、足のすりむいているところも手当してもらった。優しすぎるっしょ。かかし先生。