第7章 7
えまサイド
かかし先生と香蓮さん…
今日はいつもよりとてもいい雰囲気だった。
まぁ私の年齢についてはさておき…
私にとっても今までで一番うれしい日だったかもしれない。
かかし先生が車いすをひいて病室にむかう。
私は二人が最後まで病室に戻るのを見とどけて、廊下のベンチで座って待った。
しばらくしてかかし先生がでてきた。
「先生、今日も幸せの充電できましたか?」
「ああ。充電完了したよ。えま。今日はほんとに、ほんとにありがとう。」
先生はそういって、私をじっと見つめた。
いつもはここでポンポンてしてくれるんだけどな…って思いながら考えていると
「俺も、香蓮もお前にすごく救われてるよ。ほんとに感謝してる」
そういって私の頭をポンポンとして優しい笑顔で包んでくれた。
「ま、えまが俺より年上だってことには正直驚いたけどね‥(笑)」
「へへ…でもいいんです。わたしかかし先生がポンポンてしてくれるの好きだし。大人ぶったことしたり、大人びたこと言うのは、そういう場面がきたらきり変わりますから、今はこのキャラで、この性格でいんです。これも私ですから」
「そっか‥じゃまたあとでな」
「はい」
そうして、かかし先生の後ろ姿を見送った。