第2章 最悪な彼奴ら
聖臣side
「元也まで何しにきた?授業は?」
不機嫌な元也に向かって、何しにきた?ってどんな奴だと思われても、今の自分には、沙耶の周りに俺以外の男共が、うじゃうじゃ集られる方が最悪だ。
「俺にまで敵意むけなくてもいいじゃん。
それに、何しにきた?授業は?とか、どの口で言えるの?
聖臣だってサボってて、俺には説教とかありえなくない?」
元也に言われている事は、全くもって正論だ。
それでも、気が知れないのは今の状況が状況でしかないのもある。
「なんや、古森君?だっけ?
沙耶が言うとった、幼なじみの従兄弟君ってあんたらの事?」
宮治から自分達のことを聞いていたとは驚いたが、元也が何も言わない俺に変わって頷く。
「そうだけど、じゃそっちも沙耶が、帰郷すると会ってたバレー大好き双子の兄弟って、君らの事だよね?」
「そうやね、ほんま常連校の井闥山学院さんらなんて運命感じちゃう的な?
でも…関係あらへんよ!沙耶が、目覚めたら兵庫に来てくれるやろ先生?」
宮治から挑戦的な瞳で射貫いてくるが、無視を決め込み、先生の方に視線を促した。
「聖臣君には、今そうするつもりで伝えていたところだ。
とは言ってもすぐにじゃない。
沙耶が、目覚めてから体の調子をみつつ判断する事が大前提だ。
それより、元也君だっけ?君は、ここに来たのは沙耶以外に別の用事があったからじゃないのか?」
「そうだった!まぁ聖臣がここにいて宮兄弟がいるってことは、察しがついてると思うけど。
稲荷崎のコーチと主将が、ウチに挨拶に来たんだ。
主将からレギュラー全員の集合が、掛けられたんだけど…。
そしたら、お前がいない事が主将にバレて、俺が変わりに小言を聞いといてやったんだよ。
その小言を伝えに来たのと呼び戻しにきたんだよ。
携帯見てみろよ!何ででないんだよ。
LINEも送ってるのに既読もつかないじゃ、携帯持っている意味ないじゃん」
チッと舌打ちしていると、元也からこれを見世がしに日頃の文句がでてくる。
「なんや仲良しさんやな~あんたら。
沙耶が言うとった通りの人や。
佐久早君さ〜今度ウチと合同合宿やるやろ?
正直気乗りしないんじゃない?」
宮侑に言われた事が、的外れな事にうんざりだった。