第6章 文化祭 *
急いで帰ってきた聖臣と元也。
うがいと手を洗うのも早々に、私の部屋に来たみたいで、ブツブツと文句を言っている。
「征兄今の何?一歩間違えたら犯罪だからね」
元也も珍しく怒っていて、一番に怒っているのは間違いなく聖臣なんだけど、征兄をホローすることもできずにいる。
「冗談通じねぇの!そんなに心配なら、鎖でもつけて監禁したらどうだ?」
監禁ってそっちの方が、冗談きつい。
「監禁できるなら、とうの昔にしてるよ」
聖臣の爆弾発言!!
「へぇ~ガキのくせに、監禁だけじゃ済まないだろう?
突っ込むだけ突っ込んで、体を酷使させるなよ。
沙耶は、まだ本調子じゃないから、そこんとこお前がしっかりしろよ」
「分かってる‼︎今夜は、話だけにするから。
ただ、沙耶の返答次第じゃ、どうなるか分からないけど?」
どう言う意味?
怖い怖い、何を聞かれる?返答次第じゃ、昨日みたいに…。
途端に体中が熱くなって、みんなと目が合わせられない。
「聖臣お前の方が、鬼畜じゃない?沙耶が、子ウサギみたいに怯えてるぞ」
「違うよ、身に染みて分かってるんじゃない?」
不敵に笑った聖臣を見て、青褪める。
「何?何?どう言う事?」
元也は、?を散りばめて聖臣と征兄に問いただしている。
「取りあえず俺は、医者として触診したいんだけど?やましい事なんてしないから。
触るよ、沙耶」
ボタンの隙間から聴診器を当て、目をゆっくり閉じながら心音を聞いている。
「大丈夫そうだな、ご飯出来るまで寝てるか?
沙耶は、何のご飯食べたい?」
「リゾットが、食べたいな」
『わかったよ』と頭を人撫でしてから、部屋を出ていった。
残った元也と聖臣は、少し眠そうな私の頬を触る。
「心配かけてごめんね」
「いいよ…ちょっと吃驚したけど、聖臣がさ…かっこよく沙耶を助けたんだよ。
公開キスまでして、なんか俺…いっぱいいっぱいなって見てる事しかできなくて…ごめん」
寂し気に謝る元也に申し訳なくて、謝るのはこっちなのに迷惑かけて何やっているのか。
「謝んないで沙耶、俺もちゃんと聖臣みたいに対応できるようになるかさ、俺の事も頼ってよね」
ニッコリ笑う元也に『ありがとう』と伝えた。