第6章 文化祭 *
聖臣side
木崎と一緒にいるのか、まぁ誰もいないよりかはマシかもな。
「試合中は、俺も聖臣も傍にいられないしさぁ、それは、宮兄弟も一緒でしょう?
だったら、結衣ちゃんと保健医の先生にもお願いして、一緒いてくれれば平気じゃない」
「保健医、何か知ってる奴と言い回し一緒なんだよな」
元也に『誰?』って言われても名前が浮かばない。
「聖臣珍しいよね!あの先生気になるの?」
「気になるって言うか、あの人と雨宮先輩と何かありそうで、直接じゃないかもしれないけど、沙耶にも関わる事もあるかなとか考えてる」
「どう言う意味?」
自分で言っててどうなんだ?と思えるほど確証もない話で、特に先輩の事故の事は、プライベートな話だから元也には言えない。
それを差し引いても、若利君に聞いてからじゃないと話すにも話せないしな。
「まだ分からないし、確証のない話をしてもどうしようもないからな。
それよりも、沙耶にバレーを安心して近づけれるようにしてやりたい」
「そうだよね、フラッシュバックにならず初めの一歩が、安心して踏み出せるにはどうしたら…?」
二人で唸っていると、飯綱先輩が声を掛けてくる。
「どうした?」
飯綱先輩は、入学当初から気が合う。
バレーのこと意外でも、何度か相談に乗って貰っているから話しやすい。
沙耶の事は、部員のほとんどが知っているし、先輩の中で飯綱先輩は、俺達を気にかけてくれていた。
だから、信用出来る人だ。
「沙耶に、交流試合を見せてやりたくて、ただ彼女は、事故の影響もあるから色々心配なんで」
「白城は、今日から登校?様子は、どうだった?」
「教室に入った途端、青褪めてました。
たぶん、クラスメートが分からなくてパニック状態で、不安に駆られたんだと思います」
「そうか…色々難しいよな。
けどさ、白城だって忘れたくて忘れたわけじゃない。
お前らがいれば、少なくとも安心するんじゃないのか?
一度、バレーの見学に来させたらいいかもな。
俺個人の意見だけど、マネージャーやってくれたらいいのにって思ってる」
マネージャー…うまくいけばの話だろうな。
すぐに同意出来ないのは、今日の沙耶の様子を見たからかもしれない。
溜息をついていると、元也の携帯からコールが鳴り響いた。