第6章 文化祭 *
征兄が、洗い物している間ソファに座って待っている。
聖臣が、手を優しく握って頬を撫でてくれた。
この行動は、入院していた時から聖臣のルーティンとなっている。
「沙耶、気持ち悪いとか体の調子が悪いとこないか?」
「今日は、大丈夫だよ!気持ち悪いとかないし体も動けるから、そんなに心配しないで!!」
昨日の事気にしているのかな?あまり学校に行かせたくない様子。
心配症に拍車がかかっている気がする。
「本当に大丈夫なんだよな?無理するなよ。
辛かったら保健室に行ってもいいし、初日なんだから無茶は絶対ダメだから。
ちょっとでもおかしいと思ったら、俺や元也に言って!」
頷きながら、聖臣に安心してもらうため腕に擦り寄る。
そうするとニッコリ笑って頭を撫でてくれるから、少し安心する。
聖臣が、征兄に呼ばれ奥で話をしている。
その間に、元也へ『おはよう』ってLINEを送ってみた。
すぐに『おはよう』と返信がきて、次に届いたのが幼稚園に通う双子弟妹の写真。
可愛い!!天使!
愛らしい幼稚園の制服にウットリして、朝から萌える。
『可愛い~双子ちゃん大きくなったねw』
「来年は、小学一年生だからまだまだ大きくなるよ」
もう小学生か、早いもんだな。
征兄から来ていることを話すと、さっき連絡をしていたようでマンションのエントラスに集合になっているらしく、もうすぐ出るようだ。
「沙耶、もう行くよ」
征兄から声がかかると、『よし!』と気合を入れて立ち上がり玄関に向かっていく。
エントラスに行けば、ニコニコ手を振りながら元也が待っていてくれていた。
最近買った7人乗りの大きなワゴンに乗り込み、いざ出発。
しばらくすると、昨日疲れやらいっぱい食べたおかげでウトウトとしてしまう。
「眠い?」
優しく耳元に問いかける聖臣にコクリと頷く。
「着いたら起こすから、眠っていいよ」
聖臣は、頭を寄せてくれて軽くポンポンと叩きながら眠りに誘い、暖かいぬくもりに安心し眠りに落ちた。