第6章 文化祭 *
朝から疲れたかも…。
早朝、声を掛ける主に眠い目を薄っすら開ければ、いつもより大人な聖臣がいる。
アレ?夢の続きなのかな?だったらいっか。
また、閉じてしまう瞼に追い打ちをかけるように、また声を掛けられる。
「さもないと、お兄ちゃんが襲っちゃうぞ」
えッ襲う?!
バタンと扉が開いた音に吃驚して、その反動で目が覚める。
「何?なに?」
聖臣が二人?いやいや違う、よく見れば征臣だ。
私と聖臣と9つ離れた佐久早家の長男。
今は、緊急外来で医師をしており、病院の近くで一人暮らしをしてたはずなのに何でここにいるの?
起きたなりの頭は、?マークが並びプチパニック状態。
そのくせ柾兄から『ガキのくせに、キスマークなんかつけて』とぼやくと、聖臣が瞬時に体事シーツに包ませ抱き抱えてしまう。
「ちょっ、何処に行くの?」
「風呂入ろう」
「待って!なんで?一人で入るから降ろして」
素直に降ろしてもらえたのはいいが、昨晩の行為を思い出し体中が熱くなり聖臣に崩れ落ちていく。
涙目で訴えても笑っている聖臣が悔しい。
「一人じゃ危ないから一緒に入ろう?絶対、沙耶の嫌なことはしない」
「本当に?」
「うん、約束」
懐かしい指切り。
聖臣や元也と小さい頃よくやったなぁ。
聖臣と一緒に入るのは幼稚園以来か…何もしないよね?
ホラ、体が思うように動かないし、初めてってこんなに体が動かないのかな?
友達に事情後の事、聞いておけばよかった。
なんかどうしよう…何しゃべっていいのかわからない。
こんな事思うのも初めてで、チラリと振り返ると色っぽい男の聖臣にドキッとしてしまい、誤魔化す様に笑うと真っ赤になる聖臣。
かわいい!!
昨日から聖臣の色んな顔が見れて、心臓が絶賛爆発中。
そうこう思っていると、湯船に抱えまれるように一緒に入る。
聖臣が、後首をそっと触れてくるから、振り返って『何?』って聞いてもソッポ向いて答えてくれない。
「嘘…目線合わせてくれない時に限って、本音言わないよね。
私には、絶対言わせるくせに!言わないと、こうしちゃうぞ」
勢いよく聖臣の鼻をガブリと甘噛みすると、痛いと言いながら困った顔をする。
何か言いたいけど言い出せないって感じかな、それとも我慢しているのか。
聖臣が、甘えるように後から手を回し抱き締めてきた。