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触れる度に愛を知る【ハイキュー】

第6章 文化祭 *


聖臣side

外の空気が冷たい。

秋風が頬に触れて、じわじわと染みていく。

ランニングをしながら、さっきの兄とのやり取りを思い出していた。

兄から言われた言葉は、走っている間も頭の中をグルグルと回る。

図星だった…俺も含め元也や宮兄弟が、一方的に想いを告げて沙耶の気持ちは、置き去りのままでいる。

誰かを選べずにいるのは、沙耶が優しすぎるのか、男として見ていないからなのか。

幼馴染だった俺達が、急に一人の男としてみろ!なんて出来ないだろうな。

戸惑うのも当然。

それでも俺達は、思いを伝え続ける。

それが、一方的な愛だとしても。

そのせいで、身動き取れないでいる事もわかっていた。

俺達の間で揺れる沙耶を、俺が焦り過ぎて抱いた事も兄には、悟られてしまったようだ。

人に言われて反省するなんて最悪。

この先、沙耶が誰のものにもならないなら、昨日みないなことが起きるとは限らない。

また、あぁやって抱くのか?

嫌われたくない…。

予想外に長く走っていたのか、兄さんから連絡が入る。

「はい」

『聖臣か?早く戻って来い、沙耶起こして風呂に入らせないと時間ないよ。

俺が、風呂入らせてもいいならやるけど?』

「兄さん!待って、俺がやるから。

ごめんけど、沙耶の家のお風呂沸かしておいて、すぐ戻る」

「はいはい、仰せのままに」

電話を切るなり急いで戻り、自分の家には行かず、直で沙耶の家に入る。

リビングのモニターを見れば、言われた通りお風呂は沸いていた。

沙耶の部屋に向かうと話声がする。

「沙耶、いい加減に起きなさい。

さもないと、お兄ちゃんが襲っちゃうぞ」

バタンと勢いよくドアを開けると、その反動で沙耶が目覚める。

「何?なに?」

今だ寝ぼけている上に、状況が掴めていない。

それよりも、俺のシャツを着た沙耶の胸元が大きく開き、朝日に照らせれて白い肌に浮かぶ真っ赤な花が、昨日の行為を思い出させた。

「ガキのくせに、キスマークなんかつけて」

兄さんがぼやいているのにも関わらず、沙耶の体事シーツに包ませ抱き抱える。

「うっわぁーコワッ、聖臣優しくな」

兄さんは、溜息をつきながら肩を叩き部屋から出て行った。
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