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【ツイステ】引き合うさびしさの引力

第8章 私のための無垢なドレス



「うげっ」ユウの隣に座っていたエースからカエルを潰したような声が聞こえる。その表情は苦虫でも潰したようだった。

扉が全開になる。
そして真っ白な制服を着たロイヤルソードアカデミーの生徒が食堂に入ってきた。
男子の方の制服は結婚式で新郎が着るタキシードのようだ。
ガン飛ばすナイトレイブンカレッジの生徒に、爽やかな笑みを浮かべるロイヤルソードアカデミーの生徒。
NRCの生徒が座っている席の後ろを彼らは颯爽と歩いていく。
男子は王子様のようで女子はお姫様のようだった。
グリムがユウの膝の上で「なんか派手な奴らなんだゾ」と呟く。

リアル王子とリアルプリンセスだ。と、ユウは感心したように見つめていると、1人の男子生徒と目が合った。
するとその生徒はパチンッとまるでお手本のようなウィンクをユウに贈った。
ユウは思わず小さく短な黄色い悲鳴を上げる。凄いと思った。まるでアイドルのようだ。王子でアイドル。スペックが高すぎる。

ユウが黄色い悲鳴を上げた時、彼女の両隣に座っていたエースとデュースは反対に「はぁ?」とドスの効いた声を上げていた。




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