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【ツイステ】引き合うさびしさの引力

第8章 私のための無垢なドレス



2ヶ月後。
ユウはとても綺麗になった。今咲いたばかりの花のような生き生きとした美しさが彼女にはあった。
1ヶ月で彼女の変化に気づいた者もいれば、つい最近気づいた者もいる。
因みにエースは1ヶ月でユウの変化に気づき、「有言実行じゃん」と言った。そんなエースに彼女は嬉しそうにニコニコと笑った。

最近感じる視線は、あの時に感じたものとは違っていた。
品定めするような視線ではなく、思わず惹きつけられたかのような視線で、もう皆んな彼女の事をダンスパーティーで相手が見つからなかったときの保険だなんて思ってもいない。寧ろどうやって彼女を誘おうかと考える者までいた。


今日はいよいよロイヤルソードアカデミーとボーバトン魔法アカデミーの生徒が来る日。
その説明があると言う事で、生徒達は皆食堂に集められていた。
サボリ癖があるレオナも今日ばかりは面倒臭そうな顔をしながらも食堂の椅子に座っている。
今日から1ヶ月彼らと共に授業を受ける。
学園の皆んなはどこか浮き足立っていて、2、3年生達も落ち着いているように見えるが少しそわそわとしていた。

学園長が前に立ち、魔法で声を大きくし生徒達に注意事項やダンスパーティーの事を説明する。
そして最後に「いいですか皆さん。くれぐれも面倒ごとを起こさないように!ナイトレイブンカレッジの評価に関わりますので」と、締め括った。
そして学園長の話が終わったと同時に、食堂の大きな扉がゆっくりと開かれる。薄く開かれた扉からは薔薇の花びらがふわりと舞い込んだ。




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