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【ツイステ】引き合うさびしさの引力

第15章 引き合うさびしさの引力



母の言葉で、やはり自分がツイステッドワンダーランドに行ってしまってから、こちらの世界はそこまで時間が経過していないことを知る。
経過していないのか、ユウが連れて行かれる前の時間に戻ったのか。どちらなのかは分からないが、もし向こうで過ごした時間が同じようにこちらでも流れていたら、母はユウを見た時もっと驚き「どこに行ってたの!?」と声を荒げる筈だ。

怪訝そうな表情を浮かべる母にユウは「なんでもない」と首を振った。

「ちょっと寝ぼけてたみたい」

おやすみなさい。

ユウは母の部屋から出て、また自分の部屋に戻った。
そういえば、ユウは今自分がナイトレイブンカレッジの制服を着ていることを思い出す。
部屋が暗かった為母は気づかなかったようだ。
ユウは制服を脱ぎ、着慣れたパジャマに袖を通す。
自分の匂いが染み付いたパジャマは、未だどこか緊張していたユウの心をじんわりと落ち着かせた。
ナイトレイブンカレッジの制服をユウは丁寧に畳む。これを壁にかけておくわけにはいかない為、彼女は押し入れの奥深くに制服を仕舞い込んだ。





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