• テキストサイズ

貴方なんて、大っ嫌い【リヴァイ】

第2章 第55回壁外調査





『西の方角から、巨人多数接近!!』

「…サリー」


ミケ分隊長に名前を呼ばれる。


「今日は2体の捕獲が条件だ。
それ以下でも、それ以上でもダメだ」

「はい」


「…やることは、わかっているな」


2体を捕獲したら、残りの巨人を駆逐する。

捕獲班が無事に帰れるように。


「命に変えて、捕獲班を守ります」


ブレードを引き抜き、多数の巨人を見つめる。

そして、私たち捕獲補佐班は一斉に切りかかる。


『…サリー、流石速い……』



「…ぐっ!!!!!!!」


何体もの巨人のうなじを削ぐ。

削いで、削いで。


「くっ……はあっ…」


4体やった所で、ミケ分隊長が叫ぶ。


「捕獲班が緑の煙弾を上げた!
捕獲完了だ。これより撤退!」

「了解!!」


下にいる馬に飛び乗ろうとした瞬間、


『うわああああ!!!!!』


「……は?」


兵の悲鳴が響く。

それを引き金に、次々と巨人が襲ってきて
調査兵団が次々に食べられていく。


「……っ、まってよ…」


私も応戦するが、数には勝てない。

時が経つにつれて死んでゆく仲間たち。


「……っ、いやだ…
いやだいやだいやだ!!!!」


無我夢中で切りかかる。

何体やったんだろう。

数える暇なんてなかった。


「サリー!撤退だ!!」


ミケ分隊長が叫ぶ。


でも、目の前で仲間が食い殺されていく姿を
みすみす見逃せるはずがなかった。


……その時。


「いやああああ!!!!!!!!」



ペトラの叫び声が鳴り響いた。




/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp