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あの人を支えたい、ただそれだけ…

第3章 俺たちだって癒されたい!



あなたside

☆俺癒イベントスタート


イベント前は不穏な空気が漂っていたけど何とかなりそうな感じがする。
さっきまでのは何だったのだろう。


それぐらい盛り上がっている。


1部は無事に終了


少し休憩をしたら2部が始まる


なのに



斉「ちょっと拓也さん!?」


その声を聞いて慌てて駆けつけた。


2人がかりで江口さんを支えていた。



『えっ!?大丈夫ですか!?』
斉「舞台袖にはけた瞬間に倒れちゃって…」
西「多分熱があると思う」

江口さんの額を触るとすごく熱かった。


さっきまで何も……。


ずっと我慢していたのかな?


昨日もずっと元気だった……はず。


2人にはそのまま江口さんを楽屋まで運んでもらった。


『解熱剤と水を買ってきます…!』
斉「ありがとうございます!」
西「あ、僕も……」
『西山さんは江口さんの傍にいてあげてください』
西「うん……」

近くのコンビニまで走った。


他のスタッフさん達は2部に向けて様々な作業をしている。
こういった雑用は1番下っ端の私がやるべき事

それに……


昨日少しでもマネージャーとして近くにいたのに、何も気づけなかった。
その罪悪感が押し寄せてくる。


コンビニから戻り江口さんに薬と水を渡した。


2部までに少しでも良くなって欲しい。


『2部は出れそうですか?』
江「出る……絶対、出ます。」

すごく辛そう。

『本番まで少しでも寝ていて下さい。
佐々木さんに少し相談してきます。』

そう言って楽屋を出た。

『佐々木さん!』
佐「あ、江口の様子はどう?」
『すごく辛そうでした。あの…』
佐「自分で分かっているなら別に怒らないわよ…?」
『はい…。すみませんでした。』
佐「まぁ本番直前まではここまで熱は無かったみたいなんだけどね」


昨日から様子がおかしかったらしく問い詰めると少し熱があったらしい。
明日には治しますと言っていたがむしろ悪化してしまったようだ。



私は何も気づかなかった。


どうして…?



今さら後悔しても時間は戻らない。


分かっている。



それでも…




気づいた時には涙が溢れていた。

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