第4章 勿忘草*黒執事(セバスチャン)*切裏○
貴女がずっとずっと好きでした。
これから貴方はたくさんの
出会いと別れを繰り替えすでしょう。
愛しく思える人ができるのかしら。
楽しみね。
大切な人ができたとしても、どうか、
どうか・・・
忘れないでいて。 私の愛しい悪魔さん。
それが彼女の最後の言葉で、その言葉に返事をしたときにはもう彼女の姿はありませんでした。
それから、数分後に死神が来て、ちゃんと魂を回収していきました。
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セ「と、いうお話を考えてみましたが、いかがでしたか?」
シ「はぁ?作り話だったのか!?」
セ「えぇ、なにせ経験がないものですので。」
シ「せっかく人が真剣に聞いてやったというのに・・・」
セ「申し訳ありません。ですが、この私が魂を譲ってまで生き返らせるとでも?」
シ「・・・ないな。」
セ「はい。」
シ「ふぅ、シラケた。散歩にでも行く。」
セ「御意。今すぐ馬車の準備を。」