第3章 スターチス*マギ(ジャーファル)*甘裏×
ジャ「ですか?」
貴女「はい。ヤムライハがドア越しなら会話をしていいと・・・。」
・・・顔すら見せないなんて・・・
独占欲が強すぎです!?
ドアを開けようとしても、特殊な結界が張られていて開かない。
もどかしい気持ちが頂点に達した私は・・・
ジャ「・・・貴女に伝えたいことがあります。」
貴女「あ、まってください!今メモ用紙を・・・」
ジャ「いえ、仕事の連絡ではありませんよ。」
貴女「そうなのですか?では・・・どうぞ」
ジャ「・・・好きです。出会った2年前から、
貴女を愛しています・・・。」
貴女「へ?」
ジャ「ドア越しに伝えることじゃないですね。すみません。」
そういいながら、安心してる自分がいる。
きっと私は貴女の目をみて気持ちをつたえることはできないでしょう。
その点ではヤムライハに感謝ですね。
ジャ「2年間も片思いしていたなんて、自分自身驚きなんです。・・・それほど、貴女が愛しい。」
ドアに手と額をあて目を閉じる。
貴女「わ、私は・・・わっ、私も・・・!!」
ジャ「え?」
貴女「初めて会ったとき、覚えていますか?私はもうマゴイ切れで死にかけていて・・・」
ジャ「はい、あの時はかなり大騒動でしたね。」
貴女「すみません;;」
ジャ「クスッ、貴女の命が第一です。」
貴女「あの時は本当にありがとうございました。えっと、私が目を覚まして初めに視界に映ったのは、ジャーファルさんでした。」
ジャ「え?しかしあの時貴女の手を取っていたのはシンです。」
貴女「はい、それでも、惹かれてしまったのです。まさかお互いの気持ちに気づかぬまま2年間も・・・」
・・・っ・・・。
私は目を開け、顔をあげた。
ドアをそっと手で撫でる。
あぁ、ドア越しなのに、暖かい・・・・。