第5章 覚えていてくれて…
あれからしばらくして、春が来ました。
気づけば物凄く大きな建物が出来上がっていた。
アンサンブルスクエア、通称"ES"というらしい。
ビルは本当に大きくて家からも見えている。
そんなころ私は何をしているかと言いますと、、、
推しの供給が無さすぎて枯渇中です。
私も学生だからそこまで頻繫にイベントに行ける訳でもなく、あれから一度も参戦できずにいました。
(弱すぎでしょ…。)
そんなある日…
ピロンっとスマホがなった。
ツ〇ッターだ、なんだろう。と開くと…!
『イベントじゃん!!!』
今回のイベントはいつもとは違ったテイストらしい。
『今回は絶対参戦してやるんだーーー!!!!!』
そして、当落当日…。
『はーい、分かっていましたよー』
結果は"落選"
撃沈していた時あすかから連絡が…
「fineイベ当選しちゃった…!一緒に行こうね!」
(神様ですか…!!!!)
しっかりお礼を言って当日を楽しみに生きます!
しばらくしてイベントの前日が来ました…!
『あででぐれでありがどう(´;ω;`)』
「はいはい、泣くな泣くな笑」
せっかく可愛くしたのにメイク取れちゃうよ~と笑いながら拭いてくれた。
ホテルの近くで話していると
?「…っ」
誰かが走っていったような…?
「今のって桃李くん…?」
『やっぱりそうだよね!?追いかけてみる!!』
「ちょっと!?」
(思ったより早くないかも…!)
『あの!!姫宮桃李くんですよね!?』
息を切らしながらも話しかけてみると、やはり本人だった。
姫「グスッ…お姉さん、ファンの人…だよね…?」
(覚えてくれてる!?)
『そうですよ!!あの、覚えてくれて…?』
姫「うん!物販で少しお話したでしょ?
わたわたしてたから覚えちゃった!」
(恥ずかしすぎる…!!!)
『そういえばどうして走っていたの…?』