第1章 epilogue
「名前さん、少しいいですか?」
『ジェイド?』
寮に戻ると後ろからかけられる声
振り向くとジェイドがいた
「アズールが話があるそうで少しついてきていただいてもよろしいですか?」
『アズールが?いいけど肝心な彼はどこ?』
「ついてきていただければわかります。」
連れてこられたのは寮の奥にある部屋、革製のソファに部屋の奥には大きな金庫が見える部屋だった
そのソファにアズールは座っていてそばにはフロイドが立っているのであった
「ジェイド、ありがとうございます。…いらっしゃい名前さん。とりあえず座ってください。」
『はい、』
そうアズールの向かいに座らされた
「ハーブティーです、よろしければどうぞ」
そうジェイドに差し出され、ジェイドもフロイドの隣に立つ
アズールの後ろには双子が立っている状態になった
嫌な感じがした
「そう警戒しないでください、別に取って食おうとは思っていません。僕と契約を結んでもらいたくきていただきました」
『契約?』
「えぇ、あなたの叶えたい願いをなんでも1つ叶えて差し上げましょう。」
『それで?君は僕に何をさせたいの?』
僕はこの目を知っている
僕を利用したい
そう思っている目だと思った
「何簡単なこと、ホリデー明けからこの寮にてモストロラウンジという店を出すつもりなんです。それをあなたに手伝って欲しい」
そういうアズールの目を見ると欲が見えた
僕の財閥のことを知ってたし、本当の目的は何かあったときに僕の家系のバックアップが欲しいってところかな
そんな力僕にはないのに
それに面倒ごとに巻き込まれるのはごめんだった
『…お断りします』
「そうでしょう…ではこの契約書に…って、はい??」
断らないそう思ってたような言い振りで
彼の瞳は大きく揺れていた