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鏡の中から

第9章 始まり




キッチンに現れた夏海が…

何時もと違う

そんな些細な変化を…

神楽の家族は感じていた

だけど…聞けない

はぁ…気怠げに…ため息をつく

夏海が…やけに色っぽくって

家族は…目のやり場に困った

夏海は…

「何か嫌!」と愚痴を溢しながら

食事をしていた

家族は…聞きたくない

と、ばかりに食事に集中して

静まり返った


「何か…挟まってる感じが取れない…」



夏海の言葉に…

家族は…吹き出した

食卓に…

ご飯やおかずが飛び散る

モノの見事に

家族は吹き出した…

食卓は…惨劇の場と化した


お婆様は…大爆笑した

「雅龍、夏海と契ったのかえ?」

家族が…良く聞くな…と思う言葉を…

雅龍に投げ掛けた

雅龍は「昨夜夏海と契ったのだ」と伝え


夏海は…赤面した

家族は…そんなの言わなくても解るわよ!と、怒りマークを額に浮かべる


あんな台詞を吐くのに…恥ずかしがるな!

こっちが対処に困るわ!

家族は…言わぬが毒づいた


雅龍は……お婆様に…

「我は夏海を妻に娶った
我は…夏海の寿命が尽きる時…
共に逝くと決めた
神楽の神器は…夏海が死す時…割れる
我の妻は…神楽夏海 唯一人となる」

宣言した

雅龍の覚悟を見せ付けられる

雅龍はもう…神楽には仕えないと…

告げる

夏海が死する時…

神楽の神器は…割れる…と。


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