第7章 変化
はぁ…はぁ…と夏海は息を乱して…
疲れた顔をしていた
髑髏は…不死身だった
燃やさない限り…
何度でも再生して…二人を襲う
雅龍も疲れを隠せないでいた
夏海は、斬る場所を変え…
弱点を探る
このままじゃ雅龍の体力が…尽きる
その前に…
何とかして!
こいつ等の弱点を探さないと!
首を狙って斬り付ける
足を、手を、首を、髑髏を、斬り付ける
拉致があかない…
どうしよう…
体力が…なくなって行くのに…
髑髏は不死身だ
このままでは…奥に入って
元となる邪悪な存在を消す前に
私達が消されるわ!
夏海が吠える
その時…
天空から…ピカッと光る一筋の光が
夏海の目の前に…突き刺さった
夏海の目の前には…
メラメラと焔が燃え上がる刀が
突き刺さっていた
『 貸してやるから、返しに来い!』
部屋に声が響き渡った
「真贋…?」
何故?
不思議に想いながらも
夏海は突き刺さる刃を…引き抜いた