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鏡の中から

第6章 伴侶の儀式




急に辺りが真っ暗になった


明るい場所から

一転 真っ暗になると思考が、少しだけ遅れる

遅れた時

既に遅く

相手を探しても…

そこには、誰もいなかった



雅龍も…

暗闇に襲われ、え?何が起きた?

と想っている間に

夏海を捉え損ねた

「夏海…夏海!
返事しろ!夏海!」

雅龍が叫ぶ

雅龍は、夏海のいた場所に手伸ばし

夏海を探る

叫んでも

呼び掛けても

夏海は…何も言わない





その時…

辺りが明るくなった

夏海の姿は…

何処にも…なかった



「雅…」

みやび…と真名を呼ばれ

声のした方を見ると


雅龍の母がいた

「雅、帰りましょう…」

母が…雅龍を誘う

1000年前、ふらっと人間界に現れ

神楽の巫女に恋をして

神楽の家に仕えた…

人間界にいる為…魔界を離れた

父や母…兄弟達は…

懐かしさが込み上げる

雅龍は…「母上…」と近寄り



母を抱き締め…





焼き払った




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