第4章 紹介
お婆様は、スタスタと家の中へ入って行った
その後を、夏海が…ダラダラ歩く
「…抱き上げて歩かれたいのか?」
雅龍が夏海に問い掛ける
何時でもよいぞと雅龍は嬉しそう
夏海は急にしゃきしゃき歩き出した
雅龍は夏海の単純さが、微笑ましくて笑った
「夏海!早くしなさい!」
家の中から母 香澄がお婆様に言われて呼びに来た
「雅龍さん?」
香澄が問い掛けると、雅龍は頷いた
「ささっ!此方へ」
香澄は雅龍を家の中へと案内する
夏海は…
「もぉ!何なのよぉ~」と吠えた
すると、瓦が…パリン…と割れた
「夏海!弁償しなさいよ!」
香澄が額に怒りマークをつけて怒る
夏海が母に怒られ、やっと応接室に行くと
雅龍はソファーに座っていた
その前に父 礼二、兄 春海 が礼儀正しく座っていた
香澄は、夏海を雅龍の横に無理矢理座らせると、お婆様へ向き直った
「お婆様、全員揃いました!」
「紹介しょうぞ!
夏海の横に座っておるのは
神楽の守り神 雅龍と申す
夏海の伴侶となる!」
香澄は「やったね!」と喜んだ
このお転婆に貰い手があるなら、守り神だとて構うものか!
父 礼二も「そりゃあ目出度い♪」と喜んだ
兄 春海は…守り神だて…夏海の子守りは大変だ…
と、雅龍を拝んだ