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捻れた世界で誰と踊る?【ツイステ】

第18章 抱擁メルティ!【Floyd】



「そうゆうことかぁ〜…」


ジェイドにあとで謝ろ。許してくれるかな。

「そういうこと、です。…素直じゃなくて、可愛くなくて、ごめんなさい」
「は?」
「え?」

彼女はやっと顔を上げた。
目がバチッと合った。



「オレの好きな子の悪口いうなし」



ぷにっ。と片手で頬っぺを掴まれ、監督生は変な顔になる。

「フロ、せんぱ」
「小エビちゃんはね〜ぇ。弱くてぇー、ちっさくてエビみてえでぇ、鈍くて、すぐ強がるしガンコだしぃ」
「む」
「でもチョーやさしくてぇ、かわいくてぇ、ギュッてすると柔らかくてぇ、おもしろくてぇ」

両目を細くして、幸せな顔をした。

「ずぅ〜っと一緒にいても、飽きねぇの。」

カパ、と口を大きく開ける。
これはフロイドなりの"I LOVE YOU"なのである。




「オレのだぁいすきな子。」



ブニ!と更に強く摘まれる。


「だからわかったぁ?今度小エビちゃんの悪口ゆったら、小エビちゃんでも許さねーから。」


コクコク、と監督生は何度も頷いた。

それを見て満足したのか、

「うん、いー子。」

とフロイドは頭をなでなでした。


「小エビちゃん、知らないでしょ。オレねぇ、小エビちゃんが機嫌悪ってなって、なんつーか、ビビったの。」
「フロイド先輩が?」
「そーだよ。おかしい?」
「お、おかしくないです」
「アハハ。だからねぇ、小エビちゃんがごめんなさいしても、ゆるしたげない。」
「えっ!」

彼女の顔が一気に真顔になるものだから、またあはっと笑った。


「小エビちゃんがギュッてしてくんなきゃ、ゆるさねー」


そうだ、本当はずっと抱きしめて欲しかった。
フロイドだって我慢したのだ。

でももうこれ以上は待てない。
目の前に大好きな子がいるのだ。


彼は長い腕をパッと開いた。




「ん。小エビちゃんのギュー待ちでぇす」







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