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捻れた世界で誰と踊る?【ツイステ】

第13章 夢枕ララバイ!【Riddle】



「砂糖はキミがいつも入れるだけ、ボクが特別に入れてあげる。ミルクは?入れるね。」

リドルは砂糖とミルクを入れたリンデンティの中でスプーンをくるくる回し、監督生に勧めた。


「キミは猫舌なんだから、気を付けるんだよ」
「わかってます」

それならよろしい、とリドルもカップに口をつける。

あまり甘やかしてもよくないけれど、歳上として世話を焼くぶんにはバチも当たらないだろう。


「それで、本題へ入るけど。キミ、ここのところあまり寝ていないね?」
「分かります?」
「今日も授業中にそれは気持ちよさそうに微睡んでいたからね」
「…う」

これが目的だったのか、と監督生は思った。
きっと『キミは自分を誰だとお思いだい?このボクの恋人でありながら授業中に居眠りだなんて首をはねてしまうよ云々』と説教をされるのだと思って、身構えた。

「夜寝ていないのかい?」
「ごめんなさい、つい座っていると眠くなってしまうんです…。以後気をつけます」
「別に怒っているわけじゃないよ。」

ツー、とリンデンを飲む仕草はエレガントである。

「昨日は何時間眠ったんだい?」
「ええと。11時にベッドに入ったんですけど、その後何度か起きてしまって。朝は6時に起きました」
「夜中に目が覚めてしまうのかい?」
「少し前からよく、夢をみて目が覚めるんです」
「夢を?」


彼女はこの世界に来てから、不思議な夢を屡々みる。

それは毎度決まって現実と妙にリンクした、奇妙な夢だった。
予知夢か何かなのか、それとも夢見の能力にでも目覚めたのか。
わからないけれど夢をみるたびに監督生は何故だかとても疲れた。

「なるほど。そのせいでぐっすり眠れていないんだね」
「はい、そうなんです」
「それは放ってはおけないね」


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