第2章 不自由な2人
「あぁ、医師にも診察を頼んだが間違いないそうだ。だから明日には今この瞬間を覚えていなくても不思議ではない。」
リアを横目で見ると、俯いていて表情は見えない。
リヴァイは溜息をついた。
…こんな面倒断ろう。
「だからなんだ。コイツに同情でもしろってことか。なら俺はごめんd…「あなたには私が同情の対象に見えるのですか?」
リアの悲鳴にも似た言葉に遮られた。
「私にはたとえ昨日の記憶が無くなろうとも、思い出が消えようとも今があります。今を生きているんです。
私を何も知らないのに、同情とか面倒とか決めつけないでください。」
震えながらズボンを強く握るリアの手に、リヴァイは不思議な感情を感じていた。
2人の様子を見るエルヴィン。
「リヴァイの足が完治するまででいい。リアのことを知って欲しいんだ。リア、君にもリヴァイを知って欲しい。君たちはよく似ているよ。きっといい刺激になる。」
優しく微笑んでいた。
チッ
舌打ちが小さく響いた。