第2章 不自由な2人
「ちっ、あいつどこ行ったんだよ。」
エルヴィンが部屋を出た理由がわからず、リヴァイはとりあえず椅子に座った。
「…お医者様を呼んで来てくれるんです。」
リアはスプーンを口へ運んで小さく飲み込むと、ぽつりと言った。
「なんで最初から連れて来ねぇんだよ。二度手間だろうが。」
「私が…一度怪我をさせたから。」
想像していなかった言葉にリヴァイは目を丸くするが、リアは構わず続ける。
「以前は、お医者様と兵士の方が来てくださっていたんです。でも、一度自分のことがわからなくなったことがあって。その時に…随分暴れたらしいんです。」
「らしいって…。」
リヴァイはリアを見るが、リアはハハっと乾いた笑い声を出した。
「そのことすら覚えていません。ほんと私って迷惑ですよね。食事すら自分で取りに行けないのに、勝手に忘れて勝手に混乱して…」
「…いいから飯を食え。」