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海賊王の娘

第3章 放浪記




東の海・ゴア王国


「あれ…か、久しぶりだな………
 って、エェェェエエ!?〜〜〜〜!!?」

『久しぶり、ですね、ダダン…さん』



冥王の言っていた“提案”とは、“2年間の修業”だった。今の彼の実力では新世界に通用しない。ならば準備期間を経て2年後に麦わらの一味再集結しよう、ということだ。
3ヶ月ほどルフィと共に鍛錬をした後、最低限の体力の回復が済んだため帰郷する事にした。帰る際、ルフィに名残惜しそうにされて少し躊躇ってしまったが
『次会うときは今よりもっと強くなってるんでしょうね?』
「当たり前だ!!次はお前も超えてやるからな!!」
『じゃあ…』
小指を出して約束を結び、ルフィと冥王に送り出された。

「ルフィの頼みだから聞くのじゃぞ!?そなたの頼みだから聞いたわけではない!!」
と言いながらもハンコックにシャボンディ諸島近海まで送って貰い、軍艦を一つ拝借し(奪い)、途中で小舟に乗り換えて今に至る。

私の予想は当たっており、ここはガープ中将の故郷ということもあり、彼の警戒があるため海賊は愚か海軍もいなかった。そのおかげですんなりと上陸できて、マキノさんの酒場に訪れることができた。
しかしまさかこんな所でダダンに会うとは…

「よかった、ちゃん無事だったのね…!!」
『ご心配おかけしました、マキノさんも変わらず元気そうで…』

カウンターに座りオレンジジュースを頼む。
ダダンさんの大きな声に驚いた客たちから一度視線を浴びたが、私の存在は村長とマキノさん以外の村の人たちはあまり知らないからすぐに何事もなかったように戻っていった。

『ドグラとかは一緒じゃないの?山に皆いる?』
「あァ……」
『じゃあ後でお邪魔してもいいですか?久しぶりに会いたいなぁ。
 …どうしたんです?そんなに大きな口開けて』
「どうしたもこうしたもねェだろ!!!!!!
 心配かけさせやがってお前ら!!!!」
『…それはごめんなさい、あの子は今元気にしてますよ。あ、そうそう、よろしく伝えといてって言われてたんだ…うわっ!?』


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