第6章 距離
《咲弥の心の中》
大丈夫…
きっと大丈夫…。
あの時みたいに毎日苦痛になる訳じゃない。
練習試合に行くだけ…
少しだけ…少しだけだ…
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《影山・3年》
影山「あの…キャプテン…」
澤村「ん?影山?」
影山「菅原さんと清水先輩もバス乗る前に少しいいですか?」
菅原・清水「「ん?」」
澤村「で、どうした?」
影山「あの…もし取り越し苦労ならいいんですが…」
菅原「何?何?日向の事?ww」
清水「もしかして…咲弥の事?」
澤村「え、咲弥?」
清水「青城と練習試合って聞いてから様子がおかしかったから…」
影山「はい…青城はバレー部以外でも結構北川第一からの生徒が多いです…」
菅原「え?あ…うん?」
清水「咲弥…中学で何かあった?」
影山「かなり酷いイタズラを受けてました…細かい事までは把握出来てないんですけど…元カレのファン達からイジメを受けていたみたいです」
菅原「向こうに行ったら出来るだけ1人にしない方がいいって事?」
影山「はい…中学ん時もオレ達には気付かれないようにってごまかしてましたけど…今みたいに楽しそうじゃなかったから…今の環境を守ってあげたいんっすよ!お願いします!」
澤村「分かった。清水も頼むな」
清水「うん。任せて」