第5章 束の間の休息
リ「これだけ買ってもあの値段とは驚いた」
リヴァイはここの茶葉を買うにあたり、とても美味しい上に一応町外れでもここはシーナということも考慮し、多めにお金を持ってきていた。
だが、今回買うにあたって使った金額は持ってきた金額の半分にも満たなかった。
値段だけならローゼにある紅茶店と変わらないだろう。
『フフ、驚いただろう?あそこのオーナーはこんなに美味しい茶葉を作っているのにもかかわらず、値段はみなが手軽に買えるようにしている。本心からお客を喜ばせようとしている職人の鏡だ。』
リ「…そうだな。あそこの店主は人柄が良くて店内も落ち着いていてとても居心地が良かった。俺もつい話し込んじまった。」
『ハハッ確かにリヴァイ、君は店主と意気投合していたな。君は意外とよく喋る性格なようだな』
そういったをリヴァイは1度見て
リ「馬鹿言え、俺は元々よく喋る」
と言った。
『ハハッ初め会った時からは想像も出来んな』
リ「…(フン」
リヴァイは少し拗ねたように顔を背けた
『拗ねないでおくれよ、リヴァイ』
はリヴァイのその様に困ったように笑った
リ「…拗ねてねぇ」
それからリヴァイのご機嫌を戻すためにはピクニックの時に紅茶をご馳走すると言ったら
リ「何してる、早く行くぞ」
とそれを聞いた途端スタスタと歩き出したリヴァイ
その手にはいつ取ったのか、の荷物が握られていた
その顔は表情に出さないがとても楽しみにしている顔だった
そんなリヴァイが面白くては微笑みながら後をついて行った
『フフ、待ってくれよリヴァイ』