第2章 旅立ちの章
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今日は、珍しくヒナタと二人だけで帰った。
いつもはシバもいるけど、今日はいたずらをしいに行ってた。
そこで、ヒナタにはきちんと話した。
ヒナタは「じゃあ、下忍になったときに、また会おうね」と言ってくれた。
それから私は、シカクさんの元へと行った。今日はサスケとの修行の日だったけど、明日の朝立つなら挨拶しなければと思ったのだ。
シカクさんは、「良かったな」と言って頭を撫でてくれた。私は、シカクさんの大きな、ゴツゴツしたてが大好きだ。安心できる。
それから私は、サスケの元に行った。
サスケにも、伝えた。
「そうか……お前がなんと言おうと、イタチに復讐する」
私はずっと、サスケに「復讐なんてやめよう」と言い続けた。でも、サスケは聞き耳を持たなかったんだ。
今回も私は何も言えずに、顔を伏せるだけだった。
「さぁさぁ!今日はカエデちゃんの好きなもの尽くしよ!たくさん食べてね!」
「うん、ありがとお母さん」
「なんで姉さんが、修行に出ることになるんだよ…」
不貞腐れてるシバの頭を、優しく撫でながら、私は言った。
「皆を守るため。シバを守るため、私の夢のために、必要なことなの。シバが下忍になるころには戻ってくるから、それまでにうんと強くなったシバを姉さんに見せてよ」
「おれを、まもる…?姉さんの夢………分かった、姉さんの夢なら応援する!この瞳術を身に着けて、俺が姉さんを守れるようになるから!待ってて!」
眩しいくらいの笑顔でそう言い放つシバに、安心する。
次会う時は、今よりもっと成長した姿なんだろうな、そう思うと、なんだか泣けてくるけど。
弟の前で泣くわけにはいかないと、我慢した。
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「じゃあ、お父さん、お母さん、シバ、行ってきます!」
翌朝、私は一年前に書いた巻物たちと、愛用している書物を持って暗部の人と共に里を出た。
次ここに来る時は、12歳になった時。
レイもきっと帰ってくる。
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______だからそれまで、バイバイ、木ノ葉。バイバイ、皆!
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