第1章 始まりの章
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結局私はアニオタ。一作品に数名の推しがいる。
その推したちを救うことができるかもしれないのだ。
原作壊していいのか、とかどうでもいい!私は推しを救う!
思い立ったが吉日。行動あるのみ。
私はパジャマから動きやすい服に着替えてリビングに出た。
「あらカエデちゃん。おはよう。今日は何を落としたの?」
「音、ここまで聞こえていたぞ?」
ニコニコと人当たりのいい笑顔を浮かべながら朝一番の音の原因を聞いてくるお母さん。
苦笑いを浮かべながらコーヒーを持ち、気をつけなさい、と注意するお父さん。
私はよく色々な物を落としたり、ベットから落ちたりする事が多いので、私の部屋から大きな音がするのは慣れっこなのだ。
「あはは、今日はベットから落ちちゃって…おかげでスッキリ!」
「あらあらそれは大変…たんこぶ作ってない?大丈夫?」
「大丈夫!それより今日は修行してくる!」
「あら。じゃあお昼はシバグリに持っていってもらおうかしら。」
「いつもの森のところって伝えておいて!」
「分かったわ。行ってらっしゃい。」
「いってきまーす!」
朝起きて意外すぎる事実を知ってすぐだからか、いつもの会話に少し違和感を感じる。
ほんわかしてて少し抜けてる所がある可愛いお母さん。
たまにびっくりするくらいアホなことを言う面白いお父さん。
前世を思い出しても、今世の両親は大好きなままで良かった、
なんて、そんなことを感じた
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【主人公 メモ】
・主人公は、家族が大好きらしい
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