第1章 始まりの章
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イルカ先生の話を聞き流しながら教室を見渡すと、ナルトにサスケ、サクラ、いの、ヒナタ、キバ、シノと、おなじみのメンバーが居る。
このメンツに囲まれて学生生活とか、私得でしかないこの環境の中でも気になるのがさっきの男の子。
話してみたい。
もし本当にみきだったら、どんなに嬉しいことか。
頼りになる親友に、もう一度会えたら、どんなに…
「おい、さっきからアイツのこと見すぎじゃねーの?」
「うお、起きてたの?」
「まーな。せんせーの話し聞くのめんどくせーから寝ようと思ってたけど、どうも眠れなくてな。」
「じゃあ、せんせーの話聞くしかないな。」
「くそ…まあそんなことより、あいつが気になるのか?」
シカマルがそう言って指差す先にいるのは、さっきの男の子。
「んー、気になるというか…昔の友達にどこか似てるなあ、って。」
「へぇ、まぁ世の中には似てるやつが三人はいるらしいからな。」
「じゃあ自分に似てる人探しの旅に出るのもいいね。」
にししっと笑えば、シカマルも何だそれ、と笑った。
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今日は初めての友だちができた日になった。
きっと今日のことは忘れないだろう
これから先、どんなに辛いこと、苦しいことがあっても、きっと、きっと忘れない。
この記憶は、絶対に忘れたくない
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