どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第3章 作り笑い
【アユムside】
「オレ、ジョニー!よろしくね。」
「オレはタップだ!」
「ぼく、アユム。よろしく!」
ぼくは、科学班の新人さんと挨拶する。
すると目の前に、目の周りを黒くメイクをした身長の低い老人がいた。
「お主、エクソシストか?」
「は、はい。」
「我らは『ブックマン』と呼ばれる性の者。歴史に残らない裏の歴史を調べて記録する者である。私の方に名は無い。ブックマンと呼んでくれ。」
「我ら?他にもいるの?」
「それはオレのことさ!オレはラビ、よろしくな!」
ブックマンの隣にいつの間にか居た、明るい赤毛にバンダナ、右目に眼帯、環っかのピアス。と随分見た目の派手な青年が言った。
ブックマンのほうはずっと真顔。
でも、ラビの顔を見た瞬間に悪寒がした。
怖かった。その顔が。作り笑いのその顔が。
「アユム。よろしく。」
ぼくはラビの顔が見たくなくてリナリーの後ろに隠れる。
「アユ?どうしたの?」
「ぼ、ぼく、帰る!」
ぼくはそう言って科学班ラボを飛び出した。