どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第7章 図書館の君 【夢主side】
そうだ。
なんでぼくがラビのことを待ってるのか話てなかった。
あの日、ぼくはいつも通りお気に入りの場所で本を読んでた。
そしたらいきなり上からチョップされたのだ。
「痛い。寒い。痛い。寒い。寒い。」
衝撃的すぎて、思考が完全にバカになってたと思う。
そうじゃなきゃ、こんなこと言わないもん。
「いや、痛いはわかるけど寒いってなんさ?」
そんなこと聞いてくるからバカになった思考のままで話す。
「だって。だって。頭……。背中ゾワッてなる。今の背中ゾワッてして寒かった。」
涙声になってたと思う。
本当に恥ずかしい。
普段はこんな喋り方しないもん。普段はこんなことで泣かないもん。
なのに衝撃で思考がバカになってたから。
でも、しょうがない。だって、ラビのせいだもん。
「ゾワッてなるってなんだよ。」
ラビに笑われた。
なんか、悔しかった。
「ちょっと力入れすぎたさ。ごめん。痛かったよな。どっち道作るのはジェリーだからあんまりお詫びになんないかもだけど、それ読み終わったら食堂にマカロン食べ行かね?」
もう思考がバカのままでもいいや!って思えるくらいに嬉しくて思わず目を輝かせてしまった。
「いいの!?行く!」
マカロンさえあれば機嫌直しちゃうぼくは本当にガキだと思う。
それくらい分かってはいるんだけど、やっぱり嬉しいものは嬉しいんだから仕方ないと思う。