• テキストサイズ

右を左 【気象系BL】

第2章 もうちょいキスしよ



もうちょいキスしよ


「はぁ…」


ガチャっと楽屋の扉が開かれて、
疲れた顔の潤が顔を見せた。


「潤、お疲れ。」

「にぃっ!」

「おわっ!!ふふ…よしよし。」


俺を見つけるなり飛びついて来る。
こうして潤が甘えられるのは俺だけだから


「疲れた?」

「うん…にぃの腕の中大好き。」


しっかり抱きしめて頭を撫でてやる。

その時の笑顔がこれまた可愛いんだ。


「へへ、にぃ。膝枕して。」


ゴロンと俺の膝に頭を乗っけて寝転ぶ。
そのまま俺の手を取って弄ぶ。


「にぃの手、細くて綺麗だよな。」

「そうか?」

「うん。この手で沢山の作品作ってんだもん。職人の手なのに凄く綺麗。」

「潤?」

「ん?んっ…」


上半身を倒して、可愛いその唇にキスを落とす。


「もぅ!ここ楽屋!」


少し赤くなって怒る。


「お前が悪い。」


フワフワの髪を撫で付けて、頬に手を添えて
唇に自分のそれを押し付けた。

/ 10ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp