第1章 鬱陶しいアイツ
昔は俺を追いかけてばっかだった潤を、
今は俺が追いかけている。
「今日は誰とどこへ行くんだよ。」
「んぁっ…やっ…」
まだ反応してない潤の下半身を握る。
潤が瞳をギュッと閉じて、横を向く。
その拍子に見えた綺麗な白い首筋に吸い付いた。
「あっ…だめっ、痕残さないでっ!!」
「あ?じゃあ言えよ。今日は誰とどこ行くんだよ?」
「っっ!!も、わかったから!翔くんと一緒に帰るから!!」
「初めからそう言えよ。」
そう言って真っ赤な顔の潤を起こした。
そのままソファーの上で後ろから抱きしめる。
「ちょっと離れてよ!」
「あ?なんでだよ?」
「ここ、楽屋!!もう!離れて!」
「別にいいじゃん。お前は俺のって見せつけてんだから。」
「誰に見せつけんだよ、今更!」
「そんなん決まってんじゃん。お前を狙ってるやつ。」
「そんなのいないっ…んっ…」
プンプン膨れている潤の顎を掴んで再びキスを落とす。
「んっ…しょぉ…んっ…もう!翔くん、鬱陶しい!!」
そんな潤の手をしっかり握る。
俺から離れないように…ね?