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右を左 【気象系BL】

第1章 鬱陶しいアイツ


鬱陶しいアイツ


「だめぇ〜!!翔くんは俺のなの!!」

俺の腕に巻き付きながら、俺から和を引き離す。


「うぜぇよ、お前!離れろ!」

「え、やっ!まって、翔くん!!」

そいつの腕を解いてスタスタと歩く。
そんな俺の後ろを必死に追ってくる。


「翔くんって!!」

「あぁ、ほんとお前、鬱陶しい!!」

「しょぉ…く…」


邪険に扱うと、直ぐに不貞腐れて泣きそうになる。


「もぉ、ほんとお前…」

「しょ…んっ…んん…」


少し後ずさって俯く顔を持ち上げて、深く口付けた。
まぁこれでも俺の可愛い恋人だからね。

真っ赤な顔で崩れそうな腰を抱き寄せる。


「しょぉくん…」

「ほら、行くぞ。」


髪の毛をクシャクシャにして、そいつを待たずに俺は歩き出す。

そんな俺の傍に駆け寄って、恥ずかしそうに俺の手を握って歩く潤。
俺もしっかりその小さな手を握り返して引き寄せる。


俺から離れないようように…

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