第8章 【番外】ある日ある時
ここまで話してマリーの顔を見ると、一筋涙がつたって流れていくのが見えた。
「エルヴィンは確かに調査兵団団長としての振る舞いを常に求められてきたが、姪の話になるとその仮面も剥がれるらしい。」
とうとうしゃがみこんでしまったマリーは両手で顔を覆っている。
マリーの肩に手を置くと、マリーは顔を覆ったまま口を開いた。
『団長、おじさんはなんて?』
マリーの声は泣いているのか、震えている。
ああ……あいつは、
「君の背中にあるのは自由の翼だ。人類のためではなく、自分の幸せだけを考えて、自由に、そして必ず生きるんだ。1人にして申し訳ない。愛しているよ、マリー。」
伝言を伝え終わると、マリーの体を強く抱きしめた。