第1章 ー東堂尽八の場合ー
尽八はゆっくりと自分の服を脱ぎ始める。その姿がとてもセクシーで私は目が離せなくて。
「その視線たまらんな…オレに釘付けな熱い視線だ」
「あっ、いや、その…っ」
「別に良いではないか。玲香がオレだけのものであると同じようにオレもまた玲香だけのものだからな」
当然だろうという尽八にまたドキッとする。社内でも有名なモテ男の尽八が私だけのもの…
そっと頬に滑らされた指が擽ったくて小さく笑えば、啄むようなキスの雨が心地良くて目を閉じる。
尽八の濃厚な深いキスもクラクラする程好きだけど、何度も触れるだけのキスも同じくらい好き。…なんて言ったら調子にのるから言わないけれど。
「んッ!あ、尽八…ぃ…っ」
「あぁ、凄いな…指が持っていかれそうだ」
いつの間にか尽八の指は私の蜜壺に這わされていて、その長い指が埋められていく感覚に体を震わせた。
尽八の指が動くたびに厭らしい水音が響き、恥ずかしさに目元を腕で覆う。暫くの間指が蠢き厭らしい音が聞こえた後、指が引き抜かれたのがわかった。
乱れた呼吸を繰り返しながら尽八を見てみると口元を緩ませた後、私の愛液で濡れているその指を見せ付けるように舐めて。
「ちょッ、尽八そんな…っ!」
「ん、玲香は全てが甘いな」
「ばか、いちいち言わないでッ…」
「言いたくなるだろう、恥ずかしがる姿が愛らしいからな」
真っ赤になってる私に相変わらず口元が緩みっぱなしの尽八は、私の手をそっと握ると手首に口付けて。
「そろそろ…玲香の奥を味わいたい」
「っ…私も、尽八が欲しい…」
お互いの熱を帯びた視線が絡まり、どちらともなく唇が重なりお互いの舌が濃厚に絡まる。
尽八の首に腕を回すと応えるようにキツく抱き締めてくれて。
尽八の熱いそれが蜜壺にあてがわれると、一気に奥まで突き立てられる。
「ンンン!ふ、んっ…んんぅ!む、うふ…」
先ほどまでの刺激とは比べ物にならない程の強い快感に襲われればビクンビクンと背中をそらす。声を出したいのに、尽八の舌によって私の舌は翻弄されて漏れるのはくぐもった声。
しっかりと体が密着すれば、体の奥に熱いものを感じて。その甘い痺れに体を震わせるとゆっくり唇が離れて。
尽八の顔を盗み見ると快感に顔を歪ませ、余裕がないようなその表情に私は高揚感を覚えた。