• テキストサイズ

BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第10章 冬、めぐる狐日和のなかで


「悩んでいいんだ。ゆっくり考えよ。」


うまく説明出来ずに言葉が詰まってしまった私に、先生はそんな言葉を投げかけてくれた。





「形に残るものか、食べ物みたいに失せ物にするか。どちらにしようか考えていたりするのかな?」




「………えっと、まだ……です」



思わずこぼした言葉に、先生は頷いてまた答えをくれた。
提案をするように、話してくれた。




「そうだよね。でも、渡す物を選ぶ時にどちらにも一ついい共通点があるんだ。それを話そうか。
きっと、いいきっかけになるかもだから。」



「共通点ってなんですか?」







「思い出を共有するってこと。」







先生の言葉に私は視線を上げる。



疑問が心にあって、何をどうしたらいいかわからない私に、先生の言葉はスッと入っていって。
自分でもハッとしたんだと思う。



ふっと笑って、先生はゆっくりと話してくれた。



/ 430ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp